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from アフリカ ジンバブエ
 ■ オリバー ムトゥクジ (Oliver Mutukudzi)

オリバー ムテゥクジ
 私が初めて彼の曲に出会ったのは、Todii(トディー)という曲でした。トディーはジンバブエの他のミュージシャンにはない、訴えるような曲調がとても印象的でした。それ以来、彼の曲をたくさん聴いているうちに、大ファンになりました。2007年11月10日、念願叶い彼のライブにも行ってきました。

 トディーという曲はジンバブエの社会問題でもある、エイズについて歌った曲であることを後で知りました。

オリバー ムトゥクジについて彼の曲トゥク ライブ


 ■ オリバー ムトゥクジ
 ■ オリバー ムトゥクジについて

 彼はジンバブエ人で一番有名な世界的ミュージシャンです。ファンの間では「Tuku(トゥク)」の愛称で呼ばれています。1970年代終わりに出した、彼の初シングルは11週間連続トップチャートという鮮烈なデヴューでした。ローデシア当時に黒人ミュージシャンがトップチャートを連続で飾るというのは、異例の快挙です。1997年に彼に転機が訪れます。当時のレコーディング会社を南アフリカの会社に代えて、アルバムを出したところ、一躍世界に「トゥクミュージック」が知れ渡ることになりました。

 彼の歌の特徴は、独特な音楽性とジンバブエ社会の経済や社会の楽観をユーモアを用いて、強く叙情的に語られていることです。曲調はジンバブエの伝統音楽とポップス、南アフリカの音楽スタイルがミックスされたものになっています。また、女性に対する偏見やエイズに対する歌詞も多く歌われていることも注目する点です。

 彼はジンバブエや南アフリカでの人気はもちろんのこと、アメリカやヨーロッパでも非常に高い人気があります。僕は彼のライブで感じたのですが、彼の訴えるような曲調と観客を楽しませてくれるパフォーマンスについてのカリスマ性が多くのファンを生み出し、魅了しているのだと思いました。海外ミュージシャンとしての座を築いたムトゥクジですが、ジンバブエに対する思い入れが強い証拠に、決して国内でのコンサートをおろそかにしません。

 彼をもっと知るにはCDの楽譜をなぞるのがいいのですが、DVDで映像と一緒に曲を聞くとまた彼の言わんとしていることがよく伝わってきます。さらに、ムトゥクジのライブに行くとこができたら、それは最高の思い出となることでしょう。

写真はtuku musicサイトより



 ■ 彼の曲

  • Todii (おすすめ)
    • Todii (トディー)とはHIVに感染した彼の友達の名前のことで、そのトディーに対する思いを歌っています。What shall we do?というフレーズが英語、ショナ語、ンデベレ語の3つの言語で歌われています。
  • Tozeza
    • 家庭内の女性に対する暴力について歌っています。DVDを見ると、衝撃を受けます。
  • Hazvireve
  • Handiro Dambudziko


 ■ トゥク ライブ 

 2007年11月10日にハラレ、シティースポーツセンターで彼のライブが行われました。1952年生まれの彼は、もう60才に近いのですが、年齢を感じさせない彼の観客を魅了するパフォーマンスを存分に楽しめました。

 いよいよ、ムトゥクジが登場した時には会場内大歓声でした。私は彼を一目見ただけで、カリスマ性を感じました。会場が盛り上がったからそう感じたのかもしれませんが、彼の「異質」な雰囲気をとても感じました。久しぶりに人に引き込まれた感覚を味わいました。

 私の良く知っている曲も4曲くらいやっていましたので、嬉しかったです。


「トゥクミュージック」ライブ
↑「トゥクミュージック」ライブ



「トゥクミュージック」ライブ
↑ジンバブエ人はダンスがやっぱり大好きです



オリバー ムトゥクジ
↑2008.3.9
レインボーホテルにて




 

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